「ちゃんと撮れますか?」
七五三でも、バースデーでも、
撮影前に一番よく聞かれる言葉です。

そのたびに、
少しだけ、答えに迷います。
ちゃんと、とは何だろう
ちゃんと笑えること?
ちゃんと立てること?
ちゃんとポーズを取れること?
親御さんの「ちゃんと」には、
きっといろんな意味が含まれています。
・せっかくの記念だから失敗したくない
・泣いて終わるのは避けたい
・お金を払うのだから、形に残したい
その気持ちは、よく分かります。
正直な答え
本音を言えば、
「必ず笑顔になります」とは言えません。
その日の気分もある。
体調もある。
着慣れない服の違和感もある。
子どもは、大人の予定通りには動かない。
だからこそ、
毎回まったく同じ撮影は存在しません。
それでも思っていること
でも、こうは言えます。
その時間を、
無理なく、安心できる形で過ごせるように
全力で向き合います、と。
写真は結果です。
でも撮影は、
その場にいる全員でつくる時間です。
「ちゃんと」の意味を変えたい
「ちゃんと撮れた」という言葉が、
笑顔の枚数だけを指すものではなくて、
・無理をさせなかったこと
・泣いた時間も受け止めたこと
・家族で向き合えたこと
そんな意味も含んでくれたらいいなと思っています。
「ちゃんと撮れますか?」
その質問の奥には、
子どもを想う気持ちがあります。
だから私は、
完璧を約束するのではなく、
一緒に向き合うことを約束したい。
それが、
写真より「時間」を大切にしたい理由のひとつです。

